気持ちに賞味期限がある

昨日、朝早起きして、花束みたいな恋をした を見た。
見終わった後は放心しながら過去をぼんやり思い出して1時間過ごした。センチメンタル……。

 

以下、若干のネタバレを含みます。

 

 

 

 

 

 

恋に賞味期限がある(始まりは終わりの始まり)というテーマなんだと思うけど、これっていろんなことでも言えるんだろうなあと、麦(菅田将暉)を見て思う。

年月の経過や、社会で生きていくことに染まっていくと、いままで楽しかったものが楽しめなくなってしまうというか……。パズドラしかやる気起きない、という言葉にそれが表されている。

またその言葉に身に覚えがありすぎてウッとなってしまった人も少なくないのではないか。いま私は「本を読めても、小説が読めない」状態なんだけど、まんま麦じゃない……?ってなってる。

 

でも、絹と付き合って色々がんばろうと必死になってた麦は、自分(と絹)が好きだった作品を受け取れなくなったのに、別れてからは好きだったものを取り戻しているんだよねえ、皮肉にも。

別れることで取り戻せるって、ほんとつらいな…と思う。

 

朝に見たのに夜も余韻が続く。
あんなシーンがあったこんなシーンがあった…というのをポツリポツリと思い出しては、え、リアル……怖……ってなる。

友達の話みたいで、自分の話みたいで、ぼんやり考えてしまう。そんな作品だった。